MUSIC HOUSE



 

【1,遮音性能】

Garage House Type Si で防音室(ドラム室とAVルーム)の設計を行いました。音源がドラム・ベース楽器のように低音域が主音源の場合は音源も大きく、ピアノやカラオケ音と比較して性能が悪化します。今回の仕様では、その悪化を5dB程度考慮してドラム質を設計しています。

遮音性能は音源から出てきた音をどれだけ遮断するかを表す値であり、一般的には各部位の性能が等しくなるように仕様検討を行っていきます。

コンクリートは質量があり、空気音を止める能力は他の構造と比較しても高い遮音性能を持っていますが、固体音(躯体振動伝搬)に対しては伝搬しやすい欠点があります。この固体音は、建物が繋がっていれば何処の階でも伝搬していきます。

今回は防振ゴム支持により極力小さくなるように仕様設計をしましたが、完全に音を止めることはできません。

夜間・深夜は昼間と比較して暗騒音が下がる為、聞こえやすくなります。防音室であっても夜遅い時間は極力演奏を控えめにするよう注意が必要です。

 

 

 

 

 

ドラム室
必要遮音性能 止める量 50dB程度
音源 出す音の量・・・ドラム 110dB程度
洩れ 外部で聞こえる音の量 60dB程度

AVルーム
必要遮音性能 止める量 45dB程度
音源 出す音の量・・・ドラム 95dB程度
洩れ 外部で聞こえる音の量 50dB程度

 

 

 

 

 

※デシベル(dB)

音圧レベルの単位で、音の強さを表す時に用いられる。dBと書く。騒音に係る環境基準では、幹線道路に近接する空間では昼間70dB以下、夜間65dB以下などと定められている。0dBは成人が聞くことのできる最小の音。この音に対して何倍の音であるかを対数表示したもの。わずか3dBを低減するには音のエネルギーを半分にしなければならないが、だとしても人間の耳にはかろうじて差が分かる程度の変化。騒音の対策が以下に大変かが分かる。ちなみに、デシベルのデシは10分の1の意味。ベルは電話を発明したグラハム・ベルの名を取って付けられた。

 


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